役人城下町

前回までのあらすじ

一票の格差をなくすと都市部の意見ばかりが通り、地方の声が届かない。
一票の格差をなくすためには、地方へ人口が拡散する方策が必要だ。


と、すると、「首都移転」しかない。
しかし、こいつは各都市から引き合いがきて、なかなか決まらない。
ビールを飲みながらおっさんばかりで馬鹿話をした。

とりあえず、天皇さんに京都に戻ってもらおう。
そうすれば、宮内庁も京都に移転や。

お。それいいな。役所は全部、地方へ移転や！

とりあえず、国会議事堂は、名古屋あたりに動かしとこ。

防衛省は、沖縄に引き取ってもらお。

経済産業省は、島根県やな。地方から日本経済の立て直しを考えてもらおう。
ほんでもって、１０年に一回、一番人口の少ない県に移転や！

この考え方だと、全国に金が移転する。人も移転する。
各省庁の城下町が出来、地方が栄える。

厚生労働省は、富山の薬売りあたりかな？

農林水産省は、北海道かこめどころ越後やな。
いやいや、もっと農業不振のところがええで。



いや！逆の発想もあるで！
日本中の全国民を東京に移転させて、そこだけに資本投下したら、
めちゃくちゃ効率的に資本投下できる。

あんた、それ、関東大震災起きたら、どうするのよ。日本破滅よ。


ある意味、現在の日本は、それに、かなり、近い。