正直、玉置浩二なんて肩幅張ったスーツ着てるだけの人と想ってた。

昨年の「堂本兄弟」に出演した玉置浩二を見るまでは。


いきなり新曲を作り出す玉置浩二。
正直、頭は少し、イッちゃってる。
それでも、出てくる音はすごい。

堂本兄弟は、まともなプロの進行が一人もいないまま、いわゆる「あーてぃすと」達が好き勝手に進めているノリだけの番組だ。
友達同士がふざけているだけみたいなところもある。
いわゆる「フリーダム」な世界だ。

だからこそなのか、玉置浩二ははじけていた。

たぶん、なんらかの薬が入っていると思う。

客席で青田さんも見ている。

ちょっといきかけている玉置浩二は、存在そのものが音楽だった。
ただ、「心が動く」事にしか興味がない。
「人の心を動かす」そんな「音」にしか興味がない。
もう、それは、人でなくなる寸前の人だ。
堂本兄弟にたむろしている「あーてぃすと」達も、そんなあたりに暮らしている人間だが、玉置浩二は、もう、人の形をした音楽になりかけている。

こんなひとに、社会生活は無理だ。

それが青田さんなのか誰なのか知らないが、誰かちゃんとわかっている人がずっと支えていないと、この人は、人間でなくなってしまう。生きる音楽でなくなれば、死人になるだけだ。

文化なんてものは、そんなものだ。

けっして、何の役にも立たない。

ただ、感動があるだけだ。


こんな人を生かすには、ただお守りをしていればいいというものではない。
だらけてしまえば、ずっとだらけているだろう。
社会に非適応なものなのだ。

常に、尾根を歩かせ続けなければならない。
ストレスにさらさなければならない。
墜ちたら死ぬ。

ようやく浮き上がってきた玉置浩二。
尾根をどれだけ歩き続けられるのか。
支える人が、どれだけ全力で尾根を作り続けられるのか。

脳みその中身が音楽でいっぱいになればなるほど、
音楽以外の脳みそがどっかへ行ってしまうのだろう。
脳みそのほとんどが音楽になっちゃってる。
そんな希有な人間が、ここにいる。



今日、新年一発目の堂本兄弟を録画で見た。
去年の総集編でトークは省いて音楽だけだった。
そのなかでも、未放送の玉置浩二が歌う「悲しみにさよなら」これはすごかった。
堂本兄弟を支配していた。

もう、幾度歌ったかわからない歌をこれほど音楽として生かし続けられるのだろうか。

こういう人間は、本当に、大事にしないといけないと思う。



ただ、

どうせ、

「旬」でしかないってことは、わかっている。

わかってるつもりだ。

コメント

オサム
2012年2月7日0:27

それは見たかったですね。
玉置浩二、活動中ですかー
青田さんとバカンスいってそのまんま帰ってきてない、と思っていました(笑)

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