「かけ算の順序」で検索すれば、ネット上に山ほど出るので、私がまとめる必要も無いが、書いちゃったものは仕方ないので、ちょっとだけまとめ。


どうも、遠山啓というすでに亡くなった方が端緒のようだ。

かけ算には順序がある派の「わだいのたけひこのざっき」
http://d.hatena.ne.jp/takehikom/20111219/1324225396
を斜め読みしていると、遠山氏が区別すべきだと言ってる中心人物のように感じた。もちろん斜め読みなのでtakehiko氏はそんなこと言ってないのかもしれない。とにかく、この人の文章は読みにくい。


誰じゃい?遠山啓?

で、調べていると、
『さつきのブログ「科学と認識」』に出会う。
http://blogs.yahoo.co.jp/satsuki_327/33805606.html

この人は、遠山啓はそんな事言ってない。という論点でこの話の根幹をかみ砕いて説明してくれる。


要するに、小学2年生に、「かけ算の本質」をぱっとわかってもらうために、いかに遠山が苦労していたのかということがよくわかる。
うーん、この人は、たしかな教育者だ。と、さつきさん経由ではあるが、遠山氏を見直した。

その「本質をぱっとわかる」に至るための方便として、「かける数」と「かけられる数」という言葉を作った。

それが、遠山の死んだ今、一人歩きして、「式の順番を間違うと間違いとする」となってしまっている。

大事なのは、小学2年生が「かけ算をわかる」ことである。
5を3回足しても、3を5回足しても同じなんだ。へぇ~。である。
●●●●●
●●●●●
●●●●● と抽象的に理解することである。


そう考えると自明の理。
その考えに至るために、「文章の方が良く分かる子」には、「かける数」
「かけられる数」で教えればいいし、「絵でわかる子」には、上の図を見せればよい。

絵でわかる子に、かけ算の順序を求め、間違いとする教師は確実に教育を失敗している。
教育方法論を方法論として理解せず、教育方法論をそのまま子供に教えようとしているのだ。それでは、算数を教えることにならない。


官吏が管理する教育ムラは、子供達より自分たちで手一杯なのではないか?
正しい方法論を追い求め、方法論を教えるための方法論を産みだしている。
自家中毒を起こしかけている教育界に手を突っ込む勇気ある人はいないのか?

そんなことを考えた。











追記

どうやら、教育ムラでは、横書き文書では「、」を「,」と書く。という諒解があるらしい。古い通達が根拠らしい。
それを知っている人はエライ、知らないのはバカという捉え方か?
知っていてそれに従うのは従順、従わないのは、危険と捉えるのか?
「,」で文章を書いている人を見たら、要注意なのかもしれない。

「文化の伝承」と「公平な教育」と「時代に即した正しさ」。バランスの取り方は難しいとは思うが、いまの教育は、確実にどこかバランスが崩れている。
たぶん、「時代に即した」をどの程度受け入れていくかの判断基準だろう。
誰もそれを決めない。そこが一番の問題点だと思う。



友人が教職採用試験を受けても通らなかったのは、試験の際に「,」で書かなかったせいだろうか?
いや、たぶん、私の友人があまりにアホだからだな。あはは。

コメント

魚
2012年1月16日14:58

そういえば昔、公約数とかを挙げるとき
「、」を使うと×で「,」を使いなさいって先生がいた
で、それを試験前の授業で説明するならともかく
試験でいきなり×にしたもんだから
日頃、点数のいい人にとっては修羅場となりました

・・・

うちは、まぁ日頃も日頃だったんで

あまり影響はなかったですけど

たま
2012年1月17日16:18

日本には、英語と日本語と漢文と韓国語が乱れ飛んでいる。
それらすべてを含めて成り立っているのが日本語なんだよ。って事を、かなり早い段階で誰かが教えておくべきなのかもしれませんね。

日本語と英語の誤差の収斂。
学際分野の標準化はなかなか進まないのは当たり前のことで…。

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