昨日の日記「dependence」を書き終え、
なんだかスッキリせん日記だなぁと思いつつ、一晩寝るといい訳をおもいついた。

「頼み」

酒頼み、ギャンブル頼み、シャブ頼み。
ピッタリとはまる。

そして、この訳語の一番大事なところは「頼み」の相手を変えれば問題ない。という希望があることだ。
酒やギャンブルみたいな生産性の無い物を頼るから問題が起きているだけだ。
頼るものを変えれば、問題はなくなる。
という強いメッセージが込められている。

だからWHOで「dependence」が採用されたんだと思う。

日本語の「依存症」という単語には難点が二つある。
依存という言葉が良くないイメージを持つこと、
そして「症」と付ける事で病気として固定化してしまうことだ。

そもそもWHOでは「依存症」という言葉は使わない。
薬物依存やアルコール依存などはあっても、それらをまとめて「依存症」とはしない。

理由は英語脳に切り替えて考えればすぐ分かる。
「頼る症」なんて単語は、どう考えてもおかしいからだ。

何かに頼ることが「病気」なのであれば、人類全員が病気だ。
株のシステムに頼り、工場生産に頼り、農家に頼っている。
家族や友人や取引先や協力会社に頼っている。

問題は、「何に」頼っているかであって、頼ることは問題ではない。
依存という単語には、その意味が含まれていない。
依存=良くない。と言外で頼る事を否定している。
頼ることを否定しては人は生きていけない。

ま、精神科の医者は「依存症」とした方が儲かりそうではある。
頼ることを否定して生きなさい。と言えば死ぬまで「治療」できるだろう。

依存症という言葉の罠には、
日本語に敏感な人ほどはまりやすい。
気をつけろー!(by 長井秀和。古っ)



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