リピーターズ [DVD]

2011年11月12日 映画
依存症リハビリ施設の男女3人が何度も同じ日を繰り返す永遠のループにはまった。
何をやっても、朝起きると水曜日。次の日に進めない。
一体、何をどうすれば良いのか!
(この後ストーリーの核心をバラします。)

もちろん、設定を考えれば、結論は一つしかない。
依存の原因に対面し、乗り越えないといけないわけだ。
一人は薬物依存。一人はレイプ。もう一人は暴力を振るう父だ。

なかなかなエンディング。
人生そのものとも言える。
人は自分と対面し、対決しなければ明日へ進めない。
永遠の足踏みだ。

しかし、このように、問題の核心に気付いている人は、幸せとも言える。
人生は複雑に絡み合い、心の傷は、幾つも幾つも重なり、一番奥にある思い出すだけで痛い記憶は、思い出すだけで痛い。思い出さないように、巧みに隠す。
そして問題をより複雑にしてゆく。
例えば、痛さの少ない問題を、自分の核心だと思い、信じ込む。そしてそれを克服する。自分は克服した、もう、治ったと安心し、一番奥にある傷を放置する。

これは地獄だ。克服したはずなのに、何か、変だ。そのことは、本人が一番良くわかっている。分かっているけれど分かりたくない。永遠に続くジレンマ。

そこまで辛いものは、映画なんてエンターテイメントには重すぎる。


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