理由なき暴力。

コーエン兄弟は、わからんと言っていたが、アカデミー賞とる映画はやっぱ良い。
と思ってたが原作付き。作者は「ザ・ロード」のコーマック・マッカーシー。
なんだか俺の人生にまとわりついてくるコーマック・マッカーシー。
とはいえコーエン兄弟の映像作りは素晴らしい。
ファーストシーンからラストまで続く緊張感。
コーエン兄弟らしい、次がどうなるかわからない意外性の展開。
放り投げるように突きつけられるラスト。


所詮、いつ死ぬかわからない暴力。

抗えない人という存在。

スプートニクの恋人で村上春樹がテーマにした理由なき圧倒的暴力。



差別と偏見を恐れずに言うと、戦争という圧倒的暴力にさらされた世代。という人々が確かに存在する。
この映画ではベトナムだが日本にも、存在した。
1945に20~30歳だった人々。
戦中派といわれる世代。
圧倒的暴力に青春を蹂躙され、行動規範の根底に暴力があり、暴力を再生産し続ける世代。
もちろん、世代でくくるのはあまりに危険だが、確かに存在した。

その世代が、私の世代には、先生だったのではないか。

そんな事を考えた。



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