風呂で体を洗う時になにで洗いますか?
子供の頃は、タオルでした。
たまに銭湯に行くと、「パーン」と大きな音がして、振り向くと日本手拭いを畳んでいる爺さんなんかがいました。
小学校高学年ぐらいでしょうか。祖父さんか親父かがアカスリタオルという韓国で流行の身体洗い専用のタオルを買ってきました。真っ赤なナイロンタオルでした。
子供の皮膚にはとても痛く、使わなかったけど、パイル地のタオルより絞りやすいな。と、思いました。子供の手には、パイル地のタオルは畳むと太過ぎて、絞れないのです。
やがて、さまざまなゴシゴシタオルの登場です。
高校の頃、ファッション誌「ポパイ」の雑貨特集なんかをみて、体洗いブラシなんかを買ったこともありますね。
さて、年をとり、スポーツジムに通うようになると、荷物は最小限にしたくなります。ボーイスカウトの悲しい性です。荷物は少ない方が片付けが速い。素早く次の行動ができる。
タオルの本数は少ない方が良い。
プールにはいるのだから、バスタオルは必須。
風呂に持ち込むのは、何か?
普通のパイル地のタオルですよね。
ところが、
時間がきたので、続きはウェブで…。
(24時間が経過、続きはもちろんここ以外に、どこにもありません)
ところが、ゴシゴシタオルに慣れた身体には、パイル地だとこすった気がしない。
洗えてない気がします。
石鹸をつけると、体の上をにゅるりーんと滑って行くだけで、垢が落ちてる気がしない。
慣れとは恐ろしいものです。
かと言って、ゴシゴシタオルまで持ち込むと面倒なことになります。
湯船に2本持ち込めない。2本とも湯船に落ちないように管理なんてできません。頭の上に2本乗せてるとか想像するだけで笑ってしまいます。
とすると、どこかに置かなきゃならない。
プラカゴ?
そういえば皆さんプラカゴにシャンプーリンスとゴシゴシタオル入れて持ち込んでますねぇー。
いやいや、私はシャンプーリンスにこだわりはないので、ジム備え付けので構いません。
あんなカゴ、洗ったり乾かしたり詰めたり出したり面倒です。濡れ物はすぐにカビたりするので無いに越したことはありません。キチンと管理出来ないなら使わない。ましてや、ゴシゴシタオル1本のためにカゴなんて、ね。
かと言って、風呂場の床にゴシゴシタオル1本置いておくなんて、絵的に変です。
「落し物ですよ~」と声かけてしまいます。
パイル地をやめて、ゴシゴシタオル1本だけ、というのも考えましたが、それもなんか、変です。
前を隠すにしては、透け透けで、みょーにセクシー。隠してるのか、見せつけてるのかわからなくなります。
隠さなくても、別に恥ずかしくもないですが、見せつけるほどの持ち物でもございません。
ただ単に、先に湯船に入っている人の、目の高さでブラブラさせたりすると、相手が困るかな、と。「ブラブラしてるな、目を逸らすか、そらすのも失礼か、いや、見つめるのはもっとダメだろう。」などと要らぬ頭を使わせるのもなんだなと、その程度の気遣いでしかないんです。
それなのに、シースルーでセクシーに隠されては、「あたし、誘ってるわよ」「むほっ!やらないか」とか、もう、予想外方面の間違い気遣いが派生して、あー、根本的に無理!「私は、女好きなのよー」などとか叫んでしまいますわよー。ぜいぜい。
閑話休題
ほかにも、ゴシゴシタオルの欠点は、畳んで置いておくにしても、頭に乗せるにしても、折り目がつかず、ビヨーンと広がる。
更衣室に出る前に、体についた水滴をざっと落とす時にも、そもそも水なんて吸わないんだから、役に立たない。
とにかく、彼は主役になれない存在です。
なんか、ないかなー。
と、思い出したのが、「パーン」という音。日本手拭い。
試してみようと、カミさんに聞いたら、準さんが高校の時、剣道の授業で使ってた日本手拭いがあるという。
使ってみると、これがいい。
畳み方で、布の端が肌に当たるようにするとゴシゴシタオル並の硬さで当たるし、端が出ないように折ると、柔らかい肌触りになる。
身体の水滴落とすぐらいには、水も吸う。
子供の手でも絞れる太さ。
絞って、パーンってやって、ちょっと吊っとけば、すぐに乾く。
持ち帰りの時に、タオルみたいにベチャベチャしない、重く無い。
まさに、日本の風呂文化のために作られた道具なんですねぇ。
パイル地タオルは頭の上に乗せると、ちょっと厚い。落ちそうだ。
頭の上には、日本手拭いが一番丁度いい。
満足満足、良い解決策を見つけた。と、思っていたけど、
ずっと使ってると、準さんの手拭いは、ミョーにカッコいい。
ハーフトーンのくすんだブルーに、濃いブルーのドラゴン柄が全面スタンプ。
「日本手拭いに見えない日本手拭い」をコンセプトに選んだしろもの。
銭湯では、これが気になる。
桶で洗ってると、まるで洗濯物を洗っているように見える。
ボクサーパンツをジャブジャブ。タオルに見えない。(確かにタオルじゃない)
日本手拭いという一般的じゃないものを公共の場で使う時には、誰もが認知できるものを使うのが親切ってものだ。もっと和柄なものが、いい。
ま、ほとんど私の気にし過ぎだ。ということはわかっているけど、日本手拭いが気に入ったのに、借り物だってところが気に食わないのかもしれない。
でも、豆絞りとかまで行くと、それはそれでやり過ぎ感がある。
宇治に遊びに行った時、いい手拭い屋があったなぁ。とか思い出すけど、わざわざ行くほどじゃ無い。
普段の立ち回り先に手拭いは少ない。豆絞りみたいなのばっかりだ。
ま、良いのにそのうち出会えりゃ幸せ、とのんびりかまえていた。
と、
ここまでが、長い長いネタフリ。
こないだの結婚式の事。帰りにいただいた引き出物。
なんだかしょぼい布の手提げに入っている。
地産地消がテーマのようだし、この手提げには、なにか地雷が埋め込まれているな。下手に踏んだら、爆発するぞ。と、帰ってから確かめると、なんと日本手拭い。
手拭いを、くいっ、くいくいっと斜めに折り曲げて、2箇所ざっくりミシンをかけただけなので、それをほどけば、元の手拭い出現。
しかも、いくつかあった柄の中から、私に当たったのは落語家の家紋柄。
縦にズバッと臙脂と白に塗り分けられ、家紋が散らばめられた、純日本風。
こりゃ、うれしい。
あ、これ、枝雀寄席の背景にあった紋。などと楽しみながら、ジムの湯船で頭に乗っけてニンマリいたしております。
子供の頃は、タオルでした。
たまに銭湯に行くと、「パーン」と大きな音がして、振り向くと日本手拭いを畳んでいる爺さんなんかがいました。
小学校高学年ぐらいでしょうか。祖父さんか親父かがアカスリタオルという韓国で流行の身体洗い専用のタオルを買ってきました。真っ赤なナイロンタオルでした。
子供の皮膚にはとても痛く、使わなかったけど、パイル地のタオルより絞りやすいな。と、思いました。子供の手には、パイル地のタオルは畳むと太過ぎて、絞れないのです。
やがて、さまざまなゴシゴシタオルの登場です。
高校の頃、ファッション誌「ポパイ」の雑貨特集なんかをみて、体洗いブラシなんかを買ったこともありますね。
さて、年をとり、スポーツジムに通うようになると、荷物は最小限にしたくなります。ボーイスカウトの悲しい性です。荷物は少ない方が片付けが速い。素早く次の行動ができる。
タオルの本数は少ない方が良い。
プールにはいるのだから、バスタオルは必須。
風呂に持ち込むのは、何か?
普通のパイル地のタオルですよね。
ところが、
時間がきたので、続きはウェブで…。
(24時間が経過、続きはもちろんここ以外に、どこにもありません)
ところが、ゴシゴシタオルに慣れた身体には、パイル地だとこすった気がしない。
洗えてない気がします。
石鹸をつけると、体の上をにゅるりーんと滑って行くだけで、垢が落ちてる気がしない。
慣れとは恐ろしいものです。
かと言って、ゴシゴシタオルまで持ち込むと面倒なことになります。
湯船に2本持ち込めない。2本とも湯船に落ちないように管理なんてできません。頭の上に2本乗せてるとか想像するだけで笑ってしまいます。
とすると、どこかに置かなきゃならない。
プラカゴ?
そういえば皆さんプラカゴにシャンプーリンスとゴシゴシタオル入れて持ち込んでますねぇー。
いやいや、私はシャンプーリンスにこだわりはないので、ジム備え付けので構いません。
あんなカゴ、洗ったり乾かしたり詰めたり出したり面倒です。濡れ物はすぐにカビたりするので無いに越したことはありません。キチンと管理出来ないなら使わない。ましてや、ゴシゴシタオル1本のためにカゴなんて、ね。
かと言って、風呂場の床にゴシゴシタオル1本置いておくなんて、絵的に変です。
「落し物ですよ~」と声かけてしまいます。
パイル地をやめて、ゴシゴシタオル1本だけ、というのも考えましたが、それもなんか、変です。
前を隠すにしては、透け透けで、みょーにセクシー。隠してるのか、見せつけてるのかわからなくなります。
隠さなくても、別に恥ずかしくもないですが、見せつけるほどの持ち物でもございません。
ただ単に、先に湯船に入っている人の、目の高さでブラブラさせたりすると、相手が困るかな、と。「ブラブラしてるな、目を逸らすか、そらすのも失礼か、いや、見つめるのはもっとダメだろう。」などと要らぬ頭を使わせるのもなんだなと、その程度の気遣いでしかないんです。
それなのに、シースルーでセクシーに隠されては、「あたし、誘ってるわよ」「むほっ!やらないか」とか、もう、予想外方面の間違い気遣いが派生して、あー、根本的に無理!「私は、女好きなのよー」などとか叫んでしまいますわよー。ぜいぜい。
閑話休題
ほかにも、ゴシゴシタオルの欠点は、畳んで置いておくにしても、頭に乗せるにしても、折り目がつかず、ビヨーンと広がる。
更衣室に出る前に、体についた水滴をざっと落とす時にも、そもそも水なんて吸わないんだから、役に立たない。
とにかく、彼は主役になれない存在です。
なんか、ないかなー。
と、思い出したのが、「パーン」という音。日本手拭い。
試してみようと、カミさんに聞いたら、準さんが高校の時、剣道の授業で使ってた日本手拭いがあるという。
使ってみると、これがいい。
畳み方で、布の端が肌に当たるようにするとゴシゴシタオル並の硬さで当たるし、端が出ないように折ると、柔らかい肌触りになる。
身体の水滴落とすぐらいには、水も吸う。
子供の手でも絞れる太さ。
絞って、パーンってやって、ちょっと吊っとけば、すぐに乾く。
持ち帰りの時に、タオルみたいにベチャベチャしない、重く無い。
まさに、日本の風呂文化のために作られた道具なんですねぇ。
パイル地タオルは頭の上に乗せると、ちょっと厚い。落ちそうだ。
頭の上には、日本手拭いが一番丁度いい。
満足満足、良い解決策を見つけた。と、思っていたけど、
ずっと使ってると、準さんの手拭いは、ミョーにカッコいい。
ハーフトーンのくすんだブルーに、濃いブルーのドラゴン柄が全面スタンプ。
「日本手拭いに見えない日本手拭い」をコンセプトに選んだしろもの。
銭湯では、これが気になる。
桶で洗ってると、まるで洗濯物を洗っているように見える。
ボクサーパンツをジャブジャブ。タオルに見えない。(確かにタオルじゃない)
日本手拭いという一般的じゃないものを公共の場で使う時には、誰もが認知できるものを使うのが親切ってものだ。もっと和柄なものが、いい。
ま、ほとんど私の気にし過ぎだ。ということはわかっているけど、日本手拭いが気に入ったのに、借り物だってところが気に食わないのかもしれない。
でも、豆絞りとかまで行くと、それはそれでやり過ぎ感がある。
宇治に遊びに行った時、いい手拭い屋があったなぁ。とか思い出すけど、わざわざ行くほどじゃ無い。
普段の立ち回り先に手拭いは少ない。豆絞りみたいなのばっかりだ。
ま、良いのにそのうち出会えりゃ幸せ、とのんびりかまえていた。
と、
ここまでが、長い長いネタフリ。
こないだの結婚式の事。帰りにいただいた引き出物。
なんだかしょぼい布の手提げに入っている。
地産地消がテーマのようだし、この手提げには、なにか地雷が埋め込まれているな。下手に踏んだら、爆発するぞ。と、帰ってから確かめると、なんと日本手拭い。
手拭いを、くいっ、くいくいっと斜めに折り曲げて、2箇所ざっくりミシンをかけただけなので、それをほどけば、元の手拭い出現。
しかも、いくつかあった柄の中から、私に当たったのは落語家の家紋柄。
縦にズバッと臙脂と白に塗り分けられ、家紋が散らばめられた、純日本風。
こりゃ、うれしい。
あ、これ、枝雀寄席の背景にあった紋。などと楽しみながら、ジムの湯船で頭に乗っけてニンマリいたしております。
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