ゴージャスなゲームです。

スマホゲームばっかりやってると、
Wiiで資本大量投入されたゲームというのは
とんでもなくゴージャスに感じます。

オープニングアニメのクオリティ。
ディズニーアニメのようですというかディズニーアニメです。

内容はマリオ64。
3D閉空間でアイテム探し。

こういうゲームを、私は「山登り」ゲームと呼んでいます。

どこからどう登って、隠されたアイテムまでたどり着くか
登坂ルートを探し出すゲーム。

そこに「絵筆」という味付け。
リモコンで狙って右手のボタンを押すと透明地形が実地形に変化。
左手のボタンを押すと実地形が透明に変化。
これで隠されたアイテムを見つけたり、
登れない場所に階段を付けたり、
邪魔な壁を落としてしまったりできます。

Wiiリモコンで場所をポイントする。というのは結構疲れる作業。
しかも、リモコン振り振りで回転アタックというのも手首に負担。

(それは、おもしろすぎてやり込みすぎだから!という突っ込みが聞こえます)


ステージとステージの移動も、ミニゲームになっています。
2Dっぽいスーパーマリオ的な跳んだり跳ねたり横スクロール。
そして、レトロなディズニーアニメの雰囲気。

そもそも、
この作品の全体モチーフが「レトロディズニーアニメ」です。
「忘れられたディズニーアニメの世界に現在のミッキーが飛び込む」という設定。
ミッキー以前にヒーローだったオズワルドというミッキーそっくりのうさぎがメインゲスト。


しかしまぁ、金を掛ければ、こんなことになるのか。
というのが第一印象。
2Dっぽいミニゲームも雰囲気はセピアでレトロだけど
飛び乗ると微妙に弾んだり、その動きがなんともディズニーらしかったり
凝り方がすごい。

ミッキーもこの世界に飛び込むと初代っぽく白い顔になってたり、
その耳からちょっと溶けたしずくが上にあがっていったり
(文章力がなくてすみません、やらなきゃわからんよな)
とにかく、なんだか、かっこいい。

集めるバッジがミッキーの顔の黒い部分の形をしているんだけど
そのデザインもおしゃれ。

ゲームを進めると、ムービーがもらえたりして、
それはオズワルドが主人公の短編アニメ一本丸々入っていたりもする。

なんだか、とっても、ゴージャス。

無料ゲームが大量に出回っている現在、5800円のゲームはここまでやらなきゃいけないんですね。

大量に資本を投下して、テレビCMを大量投下して、大量に稼ぐ。
こんなビジネスモデルは、ハリウッド映画のようです。
なんとか頑張ってもらいたいもんです。


ひとつ気になるのは
ディズニーらしいというか子供向けというか、
ゲームの中でミッキーを操作しているわけですが
人助けをせずに破壊ばかりしていると、クエストクリアができなかったり
ゲーム難易度が高くなったりします。

オートセーブなので、やり直しがきかない。

私も、ゴーストステージでパイプオルガンを直したあと、
溶解液でパイプオルガンの鍵盤を消してしまったら、
クエストをクリアしたにもかかわらず、不達成となってしまいました。
おかげで、城下町はゴーストだらけ。

こういうやり口って、どうなんでしょう?

「よい子を育てる」事になるんでしょうか?

因果応報。罪と罰。そんな考え方を強制するやり方。ちょっと疑問が残ります。
しかし、こういう提案。新しいと感じました。
「インタラクティブソフトにおける芸術性」「恣意性と自由度」
「マルチエンディングという多方向性と作者の主義主張のバランス」
単なる手遊びでしかない「ゲーム」が芸術へと進む端緒かもしれません。

この項目、もう少し突っ込んで考えてみます。



ま、そんな挑戦もあるためか、バグってないように見えるバグもあるように思います。
クリアしたのに、ステージ頭から。なんてこともありました。
クエストを受けすぎていたとか、採譜がいっぱいでオーバーフローしたとか、
そんなプログラムミスだな。とわかるのですが、
きめ細かいオートセーブのおかげで、フリーズすることなく、ちょっと前に戻るだけなので、一般ゲーマーには「あれ?」程度ですみます。

なんだかとんでもない巨大プロジェクト。

これが、このゲームの総合印象です。



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