落語なんて子供の頃当たり前にテレビでやっていた。
好きだけど、その程度。
題を言われても、どんな話かわかるなんて、有名どころ2・3だけ。
「寿限無」「時そば」そんなもんだ。
立川談志がすごいと言われて、もう10年も前にDVDセットを買ったが
1枚聞いてほったらかし。
やっぱり、わざわざ聞くには面倒くさい芸である。
特に談志は落語の合間に語りが入り、よりめんどくさい。
なにがいいんだか、まったくわからない。
そんなまま十数年。
今、立川談志の弟子、談春がとんでもなく良いと聞く。
大阪で独演会がある。
行きたいな。とは思うものの、腰が重い。
売り切れたようだ。
ひょっとしたら、終わったのかもしれない。
めんどくさいので、DVDを買った。
行くより安い。
談志談春親子会。伝説の歌舞伎座公演だそうだ。
そして、買ったまま、数ヶ月。
こないだ、はじめて、聞いた。
談春の「芝浜」。
初めて聞く話。
涙が出た。
「芝浜」いい話だ。
下げがどうなるのか、とってもハラハラして聞いた。
これも夢ではないのか、どこまでが夢なのか、どう終わるのか。
下げなんて、噺家次第でどうにでも変わる。
下げ次第で人物像も根底から変わってしまう。
全部夢になっちゃったらどうしよう。ドキドキハラハラして、
下げを聞いたとたん、「この終わり方にしてくれて、ありがとうございます」とテレビ画面にお礼を言ってしまった。
それぐらい、登場人物の事が好きになっちゃったんだろう。
人間、出会いというものはある。一期一会。
自分自身を振り返り、だらだらと儲かっていた時期が終わり、商売を立て直そうにも、自分自身が腐っていることを実感しているってぇ時に聞いたから、ストンと落ちたんだと思う。
ここから、私の「芝浜」の旅が始まってしまった。(仕事しろよ!)
「芝浜」は談志の十八番というのが定説らしい。
それを、よりによって親子会で、談志が途中下座した後、弟子の談春がトリでやるか!
てな話が、おまけDVDに入っていた。
はてさて、談志の「芝浜」はそれほどすばらしいのだろうか?
さっきの談春の「芝浜」より素晴らしいのなら観てみたい。
家に眠っている談志のDVDボックスを取り出してみた。
立川談志 古典落語特選 DVD-BOX
http://www.amazon.co.jp/%E7%AB%8B%E5%B7%9D%E8%AB%87%E5%BF%97-%E5%8F%A4%E5%85%B8%E8%90%BD%E8%AA%9E%E7%89%B9%E9%81%B8-DVD-BOX/dp/B00009SEQQ/ref=sr_1_1?s=dvd&ie=UTF8&qid=1310277763&sr=1-1
3枚目に「芝浜」が入っていた。
なんだろう、やっぱり初恋は忘れられないっていうんだろうか。
登場する魚屋もおかみさんも別人で、談春に出てくる人の方が好きだ。
うーん、よくわからん、
談志が素晴らしいから、談春も素晴らしいのか。
それとも、もともと「芝浜」が良いのか。
談志は、「芝浜」を変えた。といわれているらしい。
談春は変わった後の「芝浜」をより変えてゆく。
ならば、本家本元を聞かねば、談志のすごさはわからないはずだ。
というか、
そもそも談志なんてどこがいいのか、私には全くわからないままなのだ。
談志をバカにしながら、
バカにする自分がバカじゃないのかと
不安で追いかけているのだ。
そして、本家本元、桂三木助の「芝浜」を買う。
「芝浜/御神酒徳利」 桂三木助(三代目)
http://www.amazon.co.jp/%E8%8A%9D%E6%B5%9C-%E5%BE%A1%E7%A5%9E%E9%85%92%E5%BE%B3%E5%88%A9-%E6%A1%82%E4%B8%89%E6%9C%A8%E5%8A%A9-%E4%B8%89%E4%BB%A3%E7%9B%AE/dp/B00005EO0G/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1310278161&sr=8-1
昭和29年NHKラジオの録音だ。
もっと、飲めや歌えの部分があると聞いていたのに、ほぼ、談志の話とかわらない。
もちろん、時代が時代なので、淡々と事は進む。
あれほどの感情移入がなされ、一人芝居と言っていいほどの演じ方などかけらもない。
やはり談志はわからないままだ。
さて、桂三木助の「芝浜」を探していると、立川談志、2007年の「芝浜」が神だ。という情報が入ってくる。
私が聞いたのは2001年の「芝浜」。
2007年のは、持っていない。
調べると、アマゾンで売っている。
談志大全 (上) DVD-BOX 立川談志 古典落語ライブ 2001~2007
http://www.amazon.co.jp/%E8%AB%87%E5%BF%97%E5%A4%A7%E5%85%A8-DVD-BOX-%E7%AB%8B%E5%B7%9D%E8%AB%87%E5%BF%97-%E5%8F%A4%E5%85%B8%E8%90%BD%E8%AA%9E%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96-2001~2007/dp/B0039M6OYW/ref=sr_1_2?s=dvd&ie=UTF8&qid=1310277763&sr=1-2
10枚組4万円。中古でも3万2千円。
こ、これは、手を出せない。
しかたがないので、
本で研究してみる。
「この落語家を聴け! いま、観ておきたい噺家51人」 広瀬 和生
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%93%E3%81%AE%E8%90%BD%E8%AA%9E%E5%AE%B6%E3%82%92%E8%81%B4%E3%81%91-%E3%81%84%E3%81%BE%E3%80%81%E8%A6%B3%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%84%E5%99%BA%E5%AE%B651%E4%BA%BA-%E5%BA%83%E7%80%AC-%E5%92%8C%E7%94%9F/dp/4757215207/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1310278835&sr=1-2
ああ、だめだ。2007年の「芝浜」は本当にすごそうだ。
ぽち。
うん、すごい。
一席3万円でも金を出すよ。
でもまぁ、ここまで、「芝浜」通になったから、すごいのであって、
これ、初めて聞く客は、どうなんだろう???
ともおもう。
落語通って、こんな楽しみ方をしているんだなぁ。
ということが、やっとわかった。
そういう意味で、談志のすばらしさもわかった。
そして、この日記、見てない人にはちんぷんかんぷんだと思う。
すまない。
好きだけど、その程度。
題を言われても、どんな話かわかるなんて、有名どころ2・3だけ。
「寿限無」「時そば」そんなもんだ。
立川談志がすごいと言われて、もう10年も前にDVDセットを買ったが
1枚聞いてほったらかし。
やっぱり、わざわざ聞くには面倒くさい芸である。
特に談志は落語の合間に語りが入り、よりめんどくさい。
なにがいいんだか、まったくわからない。
そんなまま十数年。
今、立川談志の弟子、談春がとんでもなく良いと聞く。
大阪で独演会がある。
行きたいな。とは思うものの、腰が重い。
売り切れたようだ。
ひょっとしたら、終わったのかもしれない。
めんどくさいので、DVDを買った。
行くより安い。
談志談春親子会。伝説の歌舞伎座公演だそうだ。
そして、買ったまま、数ヶ月。
こないだ、はじめて、聞いた。
談春の「芝浜」。
初めて聞く話。
涙が出た。
「芝浜」いい話だ。
下げがどうなるのか、とってもハラハラして聞いた。
これも夢ではないのか、どこまでが夢なのか、どう終わるのか。
下げなんて、噺家次第でどうにでも変わる。
下げ次第で人物像も根底から変わってしまう。
全部夢になっちゃったらどうしよう。ドキドキハラハラして、
下げを聞いたとたん、「この終わり方にしてくれて、ありがとうございます」とテレビ画面にお礼を言ってしまった。
それぐらい、登場人物の事が好きになっちゃったんだろう。
人間、出会いというものはある。一期一会。
自分自身を振り返り、だらだらと儲かっていた時期が終わり、商売を立て直そうにも、自分自身が腐っていることを実感しているってぇ時に聞いたから、ストンと落ちたんだと思う。
ここから、私の「芝浜」の旅が始まってしまった。(仕事しろよ!)
「芝浜」は談志の十八番というのが定説らしい。
それを、よりによって親子会で、談志が途中下座した後、弟子の談春がトリでやるか!
てな話が、おまけDVDに入っていた。
はてさて、談志の「芝浜」はそれほどすばらしいのだろうか?
さっきの談春の「芝浜」より素晴らしいのなら観てみたい。
家に眠っている談志のDVDボックスを取り出してみた。
立川談志 古典落語特選 DVD-BOX
http://www.amazon.co.jp/%E7%AB%8B%E5%B7%9D%E8%AB%87%E5%BF%97-%E5%8F%A4%E5%85%B8%E8%90%BD%E8%AA%9E%E7%89%B9%E9%81%B8-DVD-BOX/dp/B00009SEQQ/ref=sr_1_1?s=dvd&ie=UTF8&qid=1310277763&sr=1-1
3枚目に「芝浜」が入っていた。
なんだろう、やっぱり初恋は忘れられないっていうんだろうか。
登場する魚屋もおかみさんも別人で、談春に出てくる人の方が好きだ。
うーん、よくわからん、
談志が素晴らしいから、談春も素晴らしいのか。
それとも、もともと「芝浜」が良いのか。
談志は、「芝浜」を変えた。といわれているらしい。
談春は変わった後の「芝浜」をより変えてゆく。
ならば、本家本元を聞かねば、談志のすごさはわからないはずだ。
というか、
そもそも談志なんてどこがいいのか、私には全くわからないままなのだ。
談志をバカにしながら、
バカにする自分がバカじゃないのかと
不安で追いかけているのだ。
そして、本家本元、桂三木助の「芝浜」を買う。
「芝浜/御神酒徳利」 桂三木助(三代目)
http://www.amazon.co.jp/%E8%8A%9D%E6%B5%9C-%E5%BE%A1%E7%A5%9E%E9%85%92%E5%BE%B3%E5%88%A9-%E6%A1%82%E4%B8%89%E6%9C%A8%E5%8A%A9-%E4%B8%89%E4%BB%A3%E7%9B%AE/dp/B00005EO0G/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1310278161&sr=8-1
昭和29年NHKラジオの録音だ。
もっと、飲めや歌えの部分があると聞いていたのに、ほぼ、談志の話とかわらない。
もちろん、時代が時代なので、淡々と事は進む。
あれほどの感情移入がなされ、一人芝居と言っていいほどの演じ方などかけらもない。
やはり談志はわからないままだ。
さて、桂三木助の「芝浜」を探していると、立川談志、2007年の「芝浜」が神だ。という情報が入ってくる。
私が聞いたのは2001年の「芝浜」。
2007年のは、持っていない。
調べると、アマゾンで売っている。
談志大全 (上) DVD-BOX 立川談志 古典落語ライブ 2001~2007
http://www.amazon.co.jp/%E8%AB%87%E5%BF%97%E5%A4%A7%E5%85%A8-DVD-BOX-%E7%AB%8B%E5%B7%9D%E8%AB%87%E5%BF%97-%E5%8F%A4%E5%85%B8%E8%90%BD%E8%AA%9E%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96-2001~2007/dp/B0039M6OYW/ref=sr_1_2?s=dvd&ie=UTF8&qid=1310277763&sr=1-2
10枚組4万円。中古でも3万2千円。
こ、これは、手を出せない。
しかたがないので、
本で研究してみる。
「この落語家を聴け! いま、観ておきたい噺家51人」 広瀬 和生
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%93%E3%81%AE%E8%90%BD%E8%AA%9E%E5%AE%B6%E3%82%92%E8%81%B4%E3%81%91-%E3%81%84%E3%81%BE%E3%80%81%E8%A6%B3%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%84%E5%99%BA%E5%AE%B651%E4%BA%BA-%E5%BA%83%E7%80%AC-%E5%92%8C%E7%94%9F/dp/4757215207/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1310278835&sr=1-2
ああ、だめだ。2007年の「芝浜」は本当にすごそうだ。
ぽち。
うん、すごい。
一席3万円でも金を出すよ。
でもまぁ、ここまで、「芝浜」通になったから、すごいのであって、
これ、初めて聞く客は、どうなんだろう???
ともおもう。
落語通って、こんな楽しみ方をしているんだなぁ。
ということが、やっとわかった。
そういう意味で、談志のすばらしさもわかった。
そして、この日記、見てない人にはちんぷんかんぷんだと思う。
すまない。
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