原子力代替エネルギー
原子力は、やめるべきだと、私は思ってる。

できるならば。


しかし、この需要グラフを見た時に、「こりゃ、難しい」と正直思った。


水力や原子力は、ベース電力を支えるものだ。
20世紀前半に全ての好適地開発を終えてしまったと言われる水力発電。
いまも健在だが、全体の1~2割というところだろうか。
私が子供の頃、クロヨンダム竣工!なんて騒いでいた時代は、遙かに遠いのだと思い知らされた。
私たちはなんと大量の電力を使うようになったんだろう。

石炭もすでに新方式の石炭発電だろうし、石油だって高効率発電に代えて、やっとこの巨大需要をまかなえている。

原子力をやめて、小型水力や風力、太陽光にシフトしてゆくのはよいが、全国の水力ダムの三倍というようなベース電力になり得るのだろうか?

ベース電力とは、安定供給されなければ、意味がない。
蓄電が不可能という前提に立てば、太陽光や風力が安定的なベース電力の代わりになるのだろうか?

いや、なるだろう。
全ての屋根に太陽光発電装置を付け、すべての用水路に小型水力発電機を設け、家庭はコージェネでガス発電も行う。
それぐらい大量の小型発電が隅々まで行き渡れば、原子力の代替になり得ると思う。

しかし、それには、何年かかるのだろう?

それを実現するまでに、何に頼るのだろう?

どうしても頼らざるを得ない原子力が、その間存在し続けるのであれば、
無くなるまでの間、「キライ」や「反対」ではなく、上手にコントロールする方法を模索することが一番肝要ではないか。



最後の原子力発電所の火を落とす日はいつか来ると信じている。
しかし、それは、百年ぐらいかかるのではないか?

それまでの間、私と私の子供達が死ぬぐらいまでの間、どうしても原子力とつきあい続けて行かなくてはならない。

理想や夢は必要だ。
だが、そのために、現実がスポイルされてはならない。

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