突然、クラシックギターが弾きたくなった。
「もうやーめた」と思って30年ぐらいだろうか?
頭の中でAdelitaが鳴り続けている。

もう、ギター自体手元にない。
あったところで弾けるはずもない。

はずもないんだけど、ギターの教則本だけ買ってみた。
高校のころ使ってたのは安倍さんのだけど、
Amazonではこっちの方が売れていたので溝渕版を買ってみた。

懐かしく読む。
芸術の心が切々と説かれている。

まだまだ芸術なんて一部の人の道楽だった時代。
芸術は専門家のものだった時代。
なんだか懐かしい。

いまは、一億総クリエイター時代。
隔世の感である。

じっくり読んでいると、カルカッシとタルレガの生没年が同じであることに気付いた。
そんな偶然はあり得ないだろう。
Wikipediaでちょろちょろっと調べると、タルレガの生没年が間違っているようだ。

全音にメールしておいた。
丁寧なお礼のメールが返ってきた。

DTPなど導入されているはずもなく、製版はつぶれ気味。
写植を打ち直して版下に貼るのだろうか?
こんな売れない本、修正されるのはいつの日になるかわからない。
いつの日か修正されていたら、その項目を見る度に「むふふ」と思うことだろう。

ひとりの人間が社会に対して出来る事なんて、この程度のことである。
それでも未来は少しずつ良くなってゆくのだ。

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