このあたりまで来たら、二人とも疲れすぎてハイになっている。
「よ～し、日本館、見てしまうかー。」
と日本館方面へ。
正直、万博会場の端から端まで歩くことになる。
途中、レストランがあり、３時間並ぶなら少しなんか食わないとな。
と軽く飯をすませるつもりが、セットメニューを頼んでしまう。
炒飯とスープとバーベキューのセット。
単品の焼肉も頼む。
「Cold Coffee」と頼んだのにホットコーヒーが出てきたり
なかなか中国の英語事情は楽しい。
なんだか、機内食と似てるなどと言いながら
食ってしまうと元気倍増。
地図を見て今日どれだけ入ったのか確認したりする。
おお、日本館で１０館目だ。きりがいい！
等と盛り上がる。
靴を脱いで飯を食ったので、足も復活。
意気揚々と日本館へ。
行列の終端を探す。
だだっ広く用意された行列用の柵は、ほぼガラガラ、
遠くに日本館、手前に行列、終端はどこだ？
ぐるっと回って、やっと終端を探したとたん、
「本日終了」の札出る。
ああああああああああああーーー。やっちまったーーー。
軽く飯を食うだけのつもりだったのに。
飯の後で地図を見なければ…。
ま、仕方ない。
もう一つのインデペンデンス・デイ、「世博文化中心」でも見るか。
とんでもないサイズのＵＦＯ「世博文化中心」。
どうやらコンサートホールのようだ。
アリーナツアーは３時間待ち。
こんなの見たくない。
意気消沈してぐるっと回ると河。黄浦。そこで巨大噴水ショー。
座り込んで見る。
もう、夜の９時。
万博は１２時までやっているのだが、地鉄は２３時には終電だ。
そろそろ帰るか。
近そうな駅方面に行こうとするが、
前日のトラブルのせいか確実な方法を選びたがるじゅんさん。
朝来た駅から帰りたいようだ。
地図を確かめると、確かにどっちに歩いても大して変わらない。
とぼとぼと人気の無くなり始めた会場を歩く。
バスがどんどんと人を運んでゆく。
電気自動車が走らなくなった周回道路は、ただただ、だだっ広い。
延々歩き、そろそろ世博大道駅というところで、オーストラリア館がさくさく動いている。
この時間になると、人々の思いはひとつだ。
「少しでも沢山のパビリオンが見たい」
そういえば、午前中は割り込む人もいたが、午後になるとみんな疲れたのか割込なんて見なくなった。
この時間は一体感さえある。
みんな展示など見ず、どんどん進む。
これはチャンスだと、もう一踏ん張りオーストラリア館に入る。
メインは映像。ま、ディズニーランド的な感じ。
しかし巨大な館だ。
上海万博終了後、中国富裕層に海外旅行ブームが来る。
今の間にゴールドコーストを売り込んでおこうという魂胆か？
さすが、オーストラリア、抜け目がない。
オーストラリア館を出たところが世博大道駅。
ああ上海万博。さよおなら～。
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