9時ぐらいだっただろうか、フロントから電話が鳴った。
タクシードライバーに連絡が付いた。
いつ来るかわからない。
取りに来るのか届けに行くのか、
届けに行くなら手数料がいる。
いくら?
200元ぐらい。
OK!
しかし、夜中になってもドライバーは来ない。
色々考える。
手数料?なんかヘンだ。
タクシードライバーの立場で考える。
ここに封の開いていない宝箱がある。
大量の現金が入っているかもしれないし、
臭い洗濯物しか入っていないかもしれない。
カッターでぴゅーっと開ければ、中身はわかる。
しかしリスクがある。
ひょっとしたら捕まる。
しかしバカな日本人旅行者だ。届けなんか出せないかもしれない。
高額現金が入っていたら、届けが出る。
洗濯物なら届けは出ない。
リスクは高い。
手数料の話をしてみる。
高額手数料を払っても手に入れたいなら、高額現金入りだ。
200元は5000円微妙な数字だ。
彼らにしたらけっこうな額かもしれない。
その辺で手を打つのは、妥当なところかもしれない。
ホテルマンに手数料が入るのだろうか?
やつらはみんなグルなのだろうか?
ひょっとしたドライバーはすでに来ているのかもしれない。
とりあえず、必死に取り戻そうと高額を支払うと
返ってこないリスクが高まるということだ。
なかなかに難しい判断だ。
そうだ、フロントに多い目に金を預ければ、
ホテルマンにも手数料が入ってやる気が出るかもしれない。
12時頃、フロントに降りてゆく
「ドライバーは来たか?」
「来てない。」
「私はもうねたい、金を預けておきたい。」
「いや、ドライバーに払ってくれ。」
「ねている間に、ドライバーが来たら…、」
「それは私たちが立て替えておく、ドライバーが来てから私が金を受け取る。」
「わかった。よろしく。」
私が去る時、フロントの兄ちゃんは、中国語で相方に「あいつお人好しすぎるぜ、オレが金を猫ばばしたらどうするんだよねー」と笑っているようだった…。
すべては、人の気持ちひとつで決まってゆく。
人生はどっちに転ぶかわからない。
とりあえず、やるべき事はやった。
明日は上海万博だ。
もう、バッグのことはあきらめよう。
バッグが返ってくるのは、よっぽどラッキーだったと言う事だ。
気持ちを切り替えて、明日を楽しもう。
そう思って、寝た。
タクシードライバーに連絡が付いた。
いつ来るかわからない。
取りに来るのか届けに行くのか、
届けに行くなら手数料がいる。
いくら?
200元ぐらい。
OK!
しかし、夜中になってもドライバーは来ない。
色々考える。
手数料?なんかヘンだ。
タクシードライバーの立場で考える。
ここに封の開いていない宝箱がある。
大量の現金が入っているかもしれないし、
臭い洗濯物しか入っていないかもしれない。
カッターでぴゅーっと開ければ、中身はわかる。
しかしリスクがある。
ひょっとしたら捕まる。
しかしバカな日本人旅行者だ。届けなんか出せないかもしれない。
高額現金が入っていたら、届けが出る。
洗濯物なら届けは出ない。
リスクは高い。
手数料の話をしてみる。
高額手数料を払っても手に入れたいなら、高額現金入りだ。
200元は5000円微妙な数字だ。
彼らにしたらけっこうな額かもしれない。
その辺で手を打つのは、妥当なところかもしれない。
ホテルマンに手数料が入るのだろうか?
やつらはみんなグルなのだろうか?
ひょっとしたドライバーはすでに来ているのかもしれない。
とりあえず、必死に取り戻そうと高額を支払うと
返ってこないリスクが高まるということだ。
なかなかに難しい判断だ。
そうだ、フロントに多い目に金を預ければ、
ホテルマンにも手数料が入ってやる気が出るかもしれない。
12時頃、フロントに降りてゆく
「ドライバーは来たか?」
「来てない。」
「私はもうねたい、金を預けておきたい。」
「いや、ドライバーに払ってくれ。」
「ねている間に、ドライバーが来たら…、」
「それは私たちが立て替えておく、ドライバーが来てから私が金を受け取る。」
「わかった。よろしく。」
私が去る時、フロントの兄ちゃんは、中国語で相方に「あいつお人好しすぎるぜ、オレが金を猫ばばしたらどうするんだよねー」と笑っているようだった…。
すべては、人の気持ちひとつで決まってゆく。
人生はどっちに転ぶかわからない。
とりあえず、やるべき事はやった。
明日は上海万博だ。
もう、バッグのことはあきらめよう。
バッグが返ってくるのは、よっぽどラッキーだったと言う事だ。
気持ちを切り替えて、明日を楽しもう。
そう思って、寝た。
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