1Q84 Book 0

2010年6月13日 日常
1Q84 Book 0
(ネタバレ注意。がんがんにネタバレなので1Q84未読の方はご注意ください)

1Q84のBook0があるんじゃないかという妄想をただひたすら追い求めています。
いったい何が書かれるんだろう。
すでに結末は見てしまったんだから、
既刊3冊をじっくり読めば、Book0は誰にでも話を紡げるはずです。

てなわけで、のんびりとBook1から読み返していたりするのですが、
読み返してわかる二つの世界がずれていく過程。

Book1の冒頭の印象から、ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」がきっかけのように思えるんだけど、本当は、天吾の母親の記憶の方がずっと昔から起こっている。
そう考えると、主人公は青豆のように思っていたのは間違いで、青豆は巻き込まれているだけかもしれない。
母親の記憶を思い出す度に、ずれつつある二つの世界。
天吾にとって二つの月が現れる直接のきっかけとなったのは、
戎野先生のお宅で「あけぼの」の銃撃戦の話を自分から語った時。

ここに、二つの月のきっかけがあるはす。

てなわけで、個人的推測。

天吾の本当の父は深田保じゃないかと考えている。
(そう仮定すると近親相姦の話になるけど…)
深田保と天吾の母親の話、そしてふかえりの母親の話。
Book0に描かれるのは、その辺りがきっと天吾も青豆も出てこない。

ただ、青豆側が弱すぎる。
Book3が青豆の話だったんだから、Book0は天吾でいいか。とも思う。

まだまだBook1を読んでる最中なので、もうすこし読み進めれば
違った考え方も再発見できるかも。

でも
「根源を探る」という「囲い込み」的な思想形態は
村上春樹は望まないだろう。
「○○が悪い」的な唯心論的発想は、どうにもこうにも、この話の根源としてふさわしくない。

アンビバレンツなものを共有する。二つの月。

あれが悪い、これが悪いではなく、相反する考え方ものみこむ深く広い心。

そんなものを見せてもらえたら、ありがたい。


※1Q84 Book0の表紙、作っちゃいました。(笑)

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