ブレーキのエネルギーで発電し、燃費を上げる回生ブレーキ。
非常によく効くブレーキで電気まで回収するんだから頼もしい。
電気自動車がガソリン車より効率が良いという時、回生ブレーキ分は必ず含まれている。

電気というインフラがエネルギー効率に長けているのは、発電所という大規模プラントで熱回収を徹底的にやっているからだ。
クルマのエンジンみたいな小さなマシンに熱交換機や蓄熱装置なんて取り付けたら重すぎてより効率が悪くなる。
ま、プリウスはそれっぽい事をしている訳なんだが、熱回収まではとてもとても。

さて、そんな頼りになる回生ブレーキだが、これこそが電気自動車最大の欠点でもある。
実は、回生ブレーキは、フル充電になったとたん、電気の逃げ場がなくなり、ブレーキが効かなくなる。
突然ブレーキがすっぽ抜けるのだそうだ。

これを回避するための技術開発が、電池屋さん、クルマ屋さん、センサー屋さん、システム屋さんを巻き込んで、熾烈な開発競争、ホットな闘いを繰り広げているんだそうであります。

では現在、この「フル充電すっぽ抜け対策」、プリウスのではどうしているかというと、「50%しか充電しない」だそうです。

わろた。

50%を超えるとガソリンで走った方が効率的な状況でもモーターで走り、電気を減らすようにするんだとか。
それでもブレーキかけ続けてるといずれすっぽ抜けるんでしょうな。

ノートパソコンなんかの充電メーター、あれなんか誤差10%ぐらいあるそうで、所詮まだまだ、その程度の技術しかないんだそうです。そんなの信じちゃ人死に続出ですな。

おしゃれな電気自動車で、彼女と山の上のホテルで一泊、フル充電して山道駆け下りる、なんて時に一番起きやすいすっぽ抜け。確実に死ねますね。

充電メーターの高精度化、蓄電池の冗長化などが脚光を浴びてるそうな。
わたしたちの知らないところで未来は作られているんですねぇ~。


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