不吉な事は書くもんじゃない。
1月1日の日記に、新年早々縁起の悪い事を書いた。

バチが当たった。

4日ごろに葉書が舞い込んだ。
倉本さんという聴いた事のない方からだ。
平本さんのお兄さんだという。
平本さんが先月21日亡くなったという。
寝耳に水だ。

平本さんは、
毎年年賀状を送ってはいるが、
もう、年賀状だけのつきあい。
10年ほど前、仕事でお世話になった方だ。

本当にあの仕事が今の自分を作ったといえる。
単なるセンチメンタルで年賀状を続けていたのかもしれない。

しかし、亡くなられた。

「もう年賀状なんかええっちゅーのに、お前はほんまに律儀なヤツやのぉ。」
電話の声が聞こえる。
「わしゃ、天涯孤独やからな。気楽でええんや」
最後は何を話したんだろう。


こうして連絡をいただけるのは本当にありがたい事だ。
姓の違うお兄さんはどのような方なのか、
きっと会う事もないのだろう。

短い手紙と共に、お線香を送った。



そして、
筆まめの一行が消される。
人生とは、それだけの事かもしれない。

それでも、葉書一枚を送ってくれたお兄さんに感謝する。

平本様のご冥福と共に、
倉本様のご多幸をお祈りいたします。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索