YouTubeが1080pに対応した。
地デジが1080iなので、テレビが画質で抜き返された。
地デジの更なる高画質化なんてまた十数年後。
というか、もうないんじゃないだろうか。
AMラジオをいまさら高音質化なんて無いように…。

どうしても、テレビってのは社会インフラなので、進化のスピードは遅い。
パソコン上のデータ形式なんて、やったもん勝ちの速さである。
これは勝負してもどうしようもない。

しかしながら、「垂れ流しメディア」というものは、便利なものである。
いちいち「検索」しなくてよく、「意思」がなくても、情報入手できる。

ま、そこが問題点ともいうが、この便利さは比類無いものだ。
インターネットサイトで、これだけ満遍なく必要不可欠な情報を垂れ流してくれる
安心できるサイトっていうのは、なかなか達成し得ない。

私が「テレビはもうダメだ!」と声高に言ってから久しくなり、
これだけ勝敗が見えてきたからには、テレビの応援をしなければならない。

テレビはこれからどうあるべきか?
まず、テレビは、コンピューターにどの点で負けているのかを考えよう。
それは、「広告の最適化」と「ダイレクト購入」の2点ではないか?

ダイレクト購入の方は、簡単だ。

今流れている商品を購入したい。
今流れている商品の詳細情報を入手したい。
これは、データ放送を上手に使えば簡単だ。

例えば、テレビ番組は4:3のサイズで制作する。
画面の残り部分は常にデータ放送にする。
「クリック」「パスワード」でテレビ放送を見ながら購入だ。
これは、今のままの地デジ技術で簡単にできる。
問題があるとすれば、インターネットに繋いでいないテレビが大量にある。
ということだ。
これの問題解決は別途必要となってくる。


さて、問題は、「広告の最適化」だ。

昨今は世知辛い世の中で、「広告の費用対効果」の株主に対する説明責任を求められる。
マーケティング頼みの数字を基にした「売れる」広告ばかりが増え、
「面白い」広告が減った。これがテレビの力を削いでいる事に、テレビ業界は気付いていない。
「面白くなきゃテレビじゃない」と言っていたのが懐かしい。
とはいえ、要望があれば対策は必要だ。

視聴対象の年齢・性別・所得などの属性に合わせたCMを放映する。
独身独居男性宅に生理用品のCMを流しても絶対買わないのは明白である。
しかしもう地デジの社会インフラは変更できない。

では、どうするか?
各チャンネルのCM枠を共通利用とし、4つぐらいのカテゴリー分けしたCMを分担して放映する。
あとは、テレビ側が、属性情報に合わせて、自動的にチャンネルをザッピングして最適化した広告を放映する。
これなら技術的に可能である。

では、そのビジネスモデルはどうするのか?
問題は、テレビ側に装置が必要な事、つまり高額化する。
次に、属性情報をユーザーに登録させる仕組み作り。
基本的に個人情報なんて、あんまり知られたくない。

なんとなくイメージするのは、ポイントカード。
テレビを見るとポイントがたまる。
初期設定でツタヤカードの番号を入力しておくと、
テレビCMの視聴時間に応じてポイントがたまる。

対応テレビを安く売る。

なんかそんな仕組みを作れば、テレビCMのオプトインは、現状の放送技術でも可能ではないかと妄想を繰り広げるんでありますよ。

でもまぁ、そんな仕組みを作ったところで、
「面白くなければ、誰も見ない」
と言う事をテレビ制作者サイドは肝に銘じて、
下請け丸投げで制作費抜くだけとか
東京ローカル情報を全国に流すとか
お店情報を金取って流すとか
自分の懐しか考えない態度を改めるのが真っ先にするべき改革だとは思うんですけどね。

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