犯人に告ぐ

2008年10月27日 映画
(ネタバレが含まれていますので、気にする人は読まないでください)

こういうのはどうなんでしょう?
これでいいんですか?

映画のラストシーン。
「全部終わったんですよ」
「全部終わったのか…」
眠りに落ちる主人公…。
と、
主人公の目がカッと見開かれる!
で、エンドロール。

は?

全部終わったよね?なんか見落とした?
え?
いくつか気になった点を巻き戻してみてみる。…クリア。
全くわからない。
あの目の意味が全くわからない。

こうなると原作を読むしかない。
24時間営業の梅田のツタヤで文庫本を買って読む。
うげっ上下巻。ま、仕方ない。

いやぁ、読んで良かった。
監督の込めた気持ちは2つぐらいあったと思う。
完全に省略したもう一つの筋と、実際にそのシーンに続く行動。
とりあえず、疑問は氷解した。

しかし、これはいいんだろうか?

映画は映画として作品として成立しないといけないんではないんでしょうか?
いや、成立しているのは間違いありませんし、
映画としても非常によい映画です。
切らなければならないエピソードや人物はばっさりと切ってあるし、
映画的省略も上手に使い、見事な作品にまとめ上げられています。

でも、
もし、これが原作があるという情報が一切ないのであれば、
ラストシーンにそんなものを付けるというのは、
「映画」単体で考えると「続編に続く」というフリとなるんじゃないですか?

ま、
監督が「省略している部分があるので、是非、原作を読んでください」
というメッセージを発信していることは、一目瞭然ではあるんですがね…。

うーーーん。

こんなラストシーンっていいのかなぁ~。

ま、そのおかげで原作読んだし、
読んで良かったって思ってるし、
問題はどこにもないんだけど…。

作品を作る立場から考えると、
なんだか腑に落ちないなぁ。

ま、模倣犯なんてあんなラストだったし、
小説の映画化ってストレスたまる仕事なんだろうなぁ。

さ、ついでに買った「容疑者Xの献身」でも読むか。

  

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