男子エアリアル

2006年2月23日
こいつらほんととんでもない飛び方してるよなぁ〜。
落ちたら死ぬぞ。下半身不随だぞ。
ほんとにもう〜。

もう30年も前。
私が中学生の頃、雑誌POPEYEが創刊され、
友達と二人でスケートボードを買い、
フリスビー三昧の日々でした。

ポパイを読んでた最後の方の頃、
アメリカでスケートボードパークが建設されたという記事が出て、
ハーフパイプのコースやボウルなんかの写真を見て、
「すんげーー、バカだなぁアメリカ人って」と思ったことを覚えています。

Brutusが創刊された頃に
スノーボードの話題を見かけたんだったかな?
スキーはしたことが無かったけど、
スノボーならできるかもなー。と思っていたけど
学校主催で雄志が集って行ったのはスキーでした。
「スノボー・・」と思ったけど、その頃のスキー場には、影も形も無かったと思います。
ハーフパイプでスノボーをグリングリンやってる写真を見ていたのでちょっと残念でした。

その頃に、BrutusかNumberかの小さな白黒記事で、
「アメリカではスノボーに触発された、フリースタイルスキーというのが話題」というのを見かけたのを覚えています。

まだ、ヘリコプターとかその程度の技しかありませんでした。

スノボーでグリングリンやるのは感覚的につかめたけど、
スキーってやつは、
「二本の板は並行に!」「ストックは正しく!」
なんていう、とってもアカデミックなスポーツだったし、
そもそもあんな長い不便な板を足につけて、
空中での姿勢を競う。って言われても、正直ピンと来ませんでした。

あれからでも、もう20数年。
いま、テレビで飛んでる人たちは、第3、第4世代の人なんだろうなぁ。
あー、あの大声で怒鳴っているコーチは、
きっとあの頃、周囲のスキーヤーから白い目で見られながら
飛んでたバカヤロどもなんだろうなぁ〜。

きっと、あのあと、何人も死んで、何人も下半身不随になって、
それでも、このスポーツが好きで、
板を進化させ、競技ルールを練り込み、安全対策をし、
ウエアを進化させ、ギアを創り出し・・
なんて考えていると、ちょっと感動です。

私がパソコン回りでごそごそと生きてきた20年の間に、
こんなところでは、こんなことを作り上げてきた人たちが、
オリンピックをやっている。
すごいことです。

いま、ちょっところんだ人のウエアの背中がちょっとめくれました。
ウエアの中には、脊髄保護パッドがキチンと装着されていました。
選手はスタート前にマウスピースをくわえます。

その規定を制定するために、何人の先人達が体を壊していったのでしょう。
あのクルクル回る姿勢を獲得するためには、体操競技やらトランポリンやらあらゆる勉強をこなして来たのでしょう。

アカデミックなスキーを飛び出し、
カウンタースポーツをブチ立てた連中が、
いま、堂々とアカデミックな地位にいます。

彼らに拍手を!

(でも、この競技、あんまりすきくない・・w)
(やっぱりスノボーの方が・・・)
(それより、そもそもの発端のサーフィンをやるべきかも…)

 
 

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