北斎展で売っていたカタログは
400頁で3000円。500点のカラー図版入りだ。
これだけでも値打ちがある。

これを見ているだけでも
しばらく日記ネタには困らないだろう。(笑)

なんだか、あとからじんじん来るのが、狐狸図。

狐と狸、対の掛け軸。もちろん肉筆。卍筆。

僧に化けた狐が罠にかかった好物のネズミをじっと見ている。
服装は僧侶。顔は狐。しっぽは出ている。
左に罠。狐は罠に正対している。右から強い風が吹いている。

食べたい。
食べると僧侶で居られない。
風は後押ししている。
だが、じっと立っている。
その表情。

いいです。

僧衣の狸は寝ている。

こっちを向き、座ったままうたたねしている。

背後には、人生で一悶着あった茶釜。
囲炉裏にかかって、ええ味の煙が立ち上っている。

狸は本当に寝ているのか?

狸の前に、団扇がひとつおいてある。

この団扇で狸は火をおこすのか、消すのか、
自分を扇ぐだけなのか。

寝たふりしながら、狸はじっと団扇を見ている…。

 

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