大阪は全国で一番遅い。と聞いたことがある。
容器包装リサイクル法に対する取り組みのことである。

遅ればせながら、私の住む地域も4月から容器包装プラスチックの回収が始まった。
てなわけで、駆け込みで以前納品した、ごみクイズに追加問題の仕事が舞い込んだ。

調べれば調べるほど訳がわからなくなる。

「容器」や「包装」に使われている「プラスチック」を回収するらしいのだが、「商品そのもの」は回収しないらしい。

は???である。

具体的に言うと「ポリバケツ」は容器として使うけど、商品そのものだから回収しない。ということだ。

なるほど、わかった気になる。

しかし、弁当に付いている「プラスチックフォーク」は回収しなくて、その袋は回収するらしい。

ちょっとわからなくなる。

お弁当を包んでいる「ラップ」は、包装だから回収するけど、
家庭で使った「サランラップ」は、商品そのものだから回収しない。
という理屈になる。

同じ物である。なのに、である。訳がわからなくなる。

「容器包装プラスチック」がどのようにリサイクルされるのか調べてみた。
「コークス炉化学原料化」という方式でリサイクルされるらしい。なんだか訳がわからないのでググってみる。
新日鐵あたりのホームページにつながって読んでみた。
製鉄の時に還元剤として使用するコークスを生産する際に、
コークスの原料である石炭と共にプラスチックも乾留することで、コークスと炭化水素油とコークス炉ガスが生じるということらしい。

なんのこっちゃら。

簡単に言うと、プラスチックを蒸し焼きにする。
酸素を与えずに1200℃で熱する。
すると、

1. 炭素の固まり(コークス)がでける。製鉄で使う。

2. いっしょに気体が立ち上る。
  こいつは、燃料ガスとしてつかう。

3. 蒸し焼きなので、ジトッとしたドロッとした粘液も出る。
  こいつを生成すると質の悪いプラスチックが作れる。

という感じ。
リサイクルというよりは、無駄なく焼いてる。って感じ。

この辺の技術においては、巻かれてきたラップも自分で巻いたラップも区別なんて全然ない。
ポリバケツだってきっと一緒に焼いてしまえる。

問題は、根本法の「容器包装リサイクル法」のようだ。

新日鐵はタダで燃料が手にはいるので、面倒だけど、まぁよろしい。
問題は自治体。回収したものの運搬費や保管費は自治体の税金で処理する。

正直な話、「容器包装プラスチック」なんて回収したくない!
という本音がバリバリに見えてきます。

もちろん税金は市民に直接跳ね返ってきます。

さて、私たちの生活。どう見直してゆくべきなんでしょうねぇ。

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