新東京タワーの候補地が決まりそうとか
現在の倍の高さとか新聞に書いてあった。

策定主体がNHKを筆頭に民放5社だとか。

2011年の完全デジタル化を控え、06年に完成の予定だとか。

そんな記事を見て、いろいろ考えた。

ホリえもんに言われるまでもなく、
テレビ受像器にインターネットデータが流れるようになるのは必然。
各社もインターネットブラウザ搭載テレビを既に発売中。
WindowsもMediaCenterバージョンを発売し、
10feetOSのシェア争いも家電業界と水面下で繰り広げられている。
パソコンマニアはHomeTheare PC 造りが目下のトレンド。
無音・長時間録画・ハイビジョン出力のPCが基本スペックらしい。

間違いなく、リビングでインターネットの時代が来る。

さて、では、新東京タワーだ。

地上波デジタルになるとわざわざUHFなんて波で見る人は、どの程度の数なんだろう?
常時接続インターネットで見た方がアンテナも要らないし、電波干渉にも悩まなくて済むし確実なはず。
もちろん、既得権益の固まりのテレビ局がどんな形で重い腰を上げるかにカギがあるんだけど、今回のホリえもん騒ぎで放送とインターネットの融合に関しては、一気に広く一般も認識するようになった。ブロードバンドで民放が見られるようになるのは、技術的にもニーズ的にもいつでも発車オーライだ。

では、新東京タワーのニーズはどこにあるのか?
巨大な電波塔はインターネットにお金を払わない層のために建てられるのか?

その答えは、携帯電話らしい。
携帯電話で地上波デジタルを受信させるために、あの巨大タワーは立てられる予定だ。

そもそも電波の特性を考えるとモバイル用としてのメリットの方が大きい。一般家庭ならケーブルひいた方がラクチンだ。
どっちにしろ、家庭内では配線が必要なんだから…。

携帯電話でデジタルテレビ。視聴機会が増えて、広告料アップ。
というのが業界の描く理想像のようだが、本当にそうだろうか?
モバイルシーンで現在の放送内容と同じ物でよいのだろうか?
そもそも、モバイルシーンにおいては、時間つぶし的な垂れ流し放送よりも情報系の方が必要とされるのではないのか?

新東京タワーという巨大なインフラが放送局主導で建てられるが、そのタワーからインターネット接続用のブロードバンド電波が流され、テレビ放送コンテンツはその中に取り込まれてしまう。
そんな絵が見える。
もちろん、テレビ放送も死ぬことはなく、ラジオ的に細々と生き続けるでしょうが、鳴り物入りで建てた新東京タワーが放送業界の墓標となる可能性がちらちらと見受けられる今日この頃である。

真剣に面白いもの作らないと死んじゃいますぜ。民放さん!

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