音楽の歴史って面白いなぁ。
2004年3月3日ちょっと疑問に思ったので、調べてみるといろいろ面白い事が判ったので備忘録代わりに書いておく。
●A=440Hzって、なんでそう決めたの?
楽器を調律するとき、A(ラ)の音を440Hzに調律する。
だけど、Hzなんて只の何かの振動数をわり算しただけのものだったはずだし、昔から数字で音楽やってたわけでもないだろう。
誰がいつ、どういう理由で決めたんだろう?
○最初は、やっぱりバラバラだった。
ヨーロッパの古楽器、特に管楽器を調べてみると、当時のA音の高さが分析できる。
調べてみると、各街、各村で全くバラバラだったようだ。
A=430Hzのところもあれば、300hz代なんていうのもあったそうな・・・
その当時の吟遊詩人は、ゆく村にあわせ、たくさんの笛を持ち歩いていたらしい。
弦楽器を調律した事のある人なら判ると思うけど、弦は張れば張るほど明るくハリのある音が出る。
より、華やかな音楽を求めて、どんどんとAの音は高くなったのかもしれない。
○じゃ、いつきめたの?
さて、グローバル化の時代、基準の高さを決めよう。ということになって、A=440Hzになったのは、1939年のロンドン国際会議でのことだとか。なんと第二次世界大戦直前なんて、つい最近の出来事。
しかし、その数年後には、改定案が出されて、A=442〜443Hzという事で落ち着いているとの事だ。
A=440Hzに決まった直後は、先を短く切っただけの笛とかが、たくさん出回ったとか。
もちろん、なんとなく高くはなるけど、全部の穴の位置を調整した訳じゃないから正確な音は出るわけもなく・・・
○で、どうなったの?
そして、もう60年以上の月日が経っている現在の状況はというと、ベルリンフィルのスタインウエイ(ピアノ)はA=445Hzが基準だということです。
アメリカとイギリス(豪州含)だけが、頑なにA=440Hzを守り続け、他の国はA=442〜443というのが標準のようです。
弦楽器はいくらでも調律が利くけど、管楽器(特にオーボエらしい)は、調整範囲がほとんど無いので、たいへんですなぁ。
そういえば、高校の時A=440Hzの音叉でギターを調律していると、クラリネットが「どうも調律しにくいなぁ」と言っていたのを今思い出しました。最近のクラリネットはA=442Hzで作られているのかも・・。今になって判るカラクリ・・・・。
○なんとなく考える・・・
古楽器愛好者という人々が居ます。
古楽器には2種類あって、現代のオーケストラと合奏できる古楽器と、古楽器だけで演奏する本物の古楽器です。
もちろん本物の古楽器は調律がとっても低くオーケストラとは合奏できません。
でも、のんびりとした時代の気持ちを表現した楽曲は、この調律でないと伝わるものも伝わらなくなるのかもしれません。
華やかでみみざわりが良く、万人に受ける高い音調。
それは、都会の音楽かもしれないなぁ。などと想像の羽を広げます。
のんびりした田舎で、のんびりすることこそが良い。という村では、その村独特の音階があり、そのための楽器がある。というのは、とっても豊かな事だなぁ。と思いました。
より華やかな音を求めて、どんどん調律を高くしてゆくヨーロッパの人々もがんばれ、と思うし、古楽器の持つ世界を求めて低い調律の楽器の演奏を苦労して各地で開催している人々も、がんばれ。と思います。
●A=440Hzって、なんでそう決めたの?
楽器を調律するとき、A(ラ)の音を440Hzに調律する。
だけど、Hzなんて只の何かの振動数をわり算しただけのものだったはずだし、昔から数字で音楽やってたわけでもないだろう。
誰がいつ、どういう理由で決めたんだろう?
○最初は、やっぱりバラバラだった。
ヨーロッパの古楽器、特に管楽器を調べてみると、当時のA音の高さが分析できる。
調べてみると、各街、各村で全くバラバラだったようだ。
A=430Hzのところもあれば、300hz代なんていうのもあったそうな・・・
その当時の吟遊詩人は、ゆく村にあわせ、たくさんの笛を持ち歩いていたらしい。
弦楽器を調律した事のある人なら判ると思うけど、弦は張れば張るほど明るくハリのある音が出る。
より、華やかな音楽を求めて、どんどんとAの音は高くなったのかもしれない。
○じゃ、いつきめたの?
さて、グローバル化の時代、基準の高さを決めよう。ということになって、A=440Hzになったのは、1939年のロンドン国際会議でのことだとか。なんと第二次世界大戦直前なんて、つい最近の出来事。
しかし、その数年後には、改定案が出されて、A=442〜443Hzという事で落ち着いているとの事だ。
A=440Hzに決まった直後は、先を短く切っただけの笛とかが、たくさん出回ったとか。
もちろん、なんとなく高くはなるけど、全部の穴の位置を調整した訳じゃないから正確な音は出るわけもなく・・・
○で、どうなったの?
そして、もう60年以上の月日が経っている現在の状況はというと、ベルリンフィルのスタインウエイ(ピアノ)はA=445Hzが基準だということです。
アメリカとイギリス(豪州含)だけが、頑なにA=440Hzを守り続け、他の国はA=442〜443というのが標準のようです。
弦楽器はいくらでも調律が利くけど、管楽器(特にオーボエらしい)は、調整範囲がほとんど無いので、たいへんですなぁ。
そういえば、高校の時A=440Hzの音叉でギターを調律していると、クラリネットが「どうも調律しにくいなぁ」と言っていたのを今思い出しました。最近のクラリネットはA=442Hzで作られているのかも・・。今になって判るカラクリ・・・・。
○なんとなく考える・・・
古楽器愛好者という人々が居ます。
古楽器には2種類あって、現代のオーケストラと合奏できる古楽器と、古楽器だけで演奏する本物の古楽器です。
もちろん本物の古楽器は調律がとっても低くオーケストラとは合奏できません。
でも、のんびりとした時代の気持ちを表現した楽曲は、この調律でないと伝わるものも伝わらなくなるのかもしれません。
華やかでみみざわりが良く、万人に受ける高い音調。
それは、都会の音楽かもしれないなぁ。などと想像の羽を広げます。
のんびりした田舎で、のんびりすることこそが良い。という村では、その村独特の音階があり、そのための楽器がある。というのは、とっても豊かな事だなぁ。と思いました。
より華やかな音を求めて、どんどん調律を高くしてゆくヨーロッパの人々もがんばれ、と思うし、古楽器の持つ世界を求めて低い調律の楽器の演奏を苦労して各地で開催している人々も、がんばれ。と思います。
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