女性の就職

2002年11月30日
就職問題の研究は続いています。

学生からの質問を元に、構成しているのですが、やはり多いのが、女性の就労条件。

雇用機会均等法が出来て、よりいっそう女性は厳しくなっているようです。
これまでは、一般職と総合職。いわゆる事務のおねいちゃんとキャリアガールに分けて考えていたんだけど、雇用機会均等法で男女平等なんだから、事務のおねいちゃんは、基本的に不必要。になっちゃったわけです。
つまり、「派遣の方が良い」です。
ということは、女性社員はすべて総合職。キャリアレデエなわけですね。

法的には、平等なんだけど、子供を産むのは女性な訳です。

一番の問題点は、「職場復帰率」なんですね、結局。
いかに、職場復帰しやすいか?
そもそも子供の立場を無視しているような気がしないでもないのですが、ま、それは置いておいて、女性の就労条件に限って考えると、そこが一番の問題点なんです。
で、法律が出来たから、法的には各企業キチンとみなさんクリアできてる。

問題は、やっぱり、子供を預ける手段とか、旦那の気持ちというか教育というか・・・旦那の両親という問題もあるし・・・・

どうにもこうにも、何を学生に説明すればいいのやら・・・。

「大企業だから職場復帰率は良いはずだ。」という仮定を立ててみました。
中小零細より、キチンと整備されているんだから、率は良かろう。と・・・

甘かったです。

厚生労働省のホームページによりますと、一番職場復帰率の高いのが公務員。50%を超えていました。
次に1〜9人の零細企業。
そりゃそうですわな。おかあちゃんとおとうちゃんでやってる会社なんだから。
てなわけで、人の顔が見えやすい企業ほど職場復帰率は高くて、1000人以上の大企業は13%という結果でした。

大企業に勤めると言うことが、どういう事なのか?
なんだか、よく分かった気がします。

農林水産業の職場復帰率は70%を超えていました。
ま、当たり前なんですが・・・・

大企業に勤めたら、金持ちの旦那と出会って、なんもせんでも食わしてくれてて、遊んで暮らせている・・・と・・考えておきましょう・・・。


●潜在女性労働力

そんなグラフも出ていました。
何のこっちゃわからん言葉ですが、簡単に言ってみれば、働きたい女性の数です。

http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/josei/01/zu4.html#2-1

昭和50年との比較で出ていたのですが、平成12年は、およそ倍ほどの女性が就労希望です。

私も奥さんを専業主婦として縛り付けているのかもしれないなぁ。と考え込んでしまいました。


●婚姻の状況

30〜34歳の女性の婚姻状況。
昭和50年。
 未婚 7.7 既婚89.8 うち子持ち93.7
平成12年
 未婚 26.6 既婚68.6 うち子持ち79.1
(すべて%)

子持ち女性は既婚率×子持ち率なので、
30〜34歳の女性のうち、
昭和50年 84%
平成12年 54%
の人が子供を持っていると言うことになります。

おい!半分ですよ!半分!
半分の女性が子供を産んでいない。

ま、これも、40歳まで年齢を上げると、70%が子供を産んでいるんですが、昭和50年だと85%なんだもんなぁ。出来ないんじゃなくて、産まないんですね。

いかに今の日本で子供を育てる甲斐がないのか。ということがよく分かります。

大丈夫なのかなぁ。ニッポン。

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